4月のTNR活動報告
先月までは、残念ながら救助が間に合わず、寒い時期を乗り越えられず亡くなってしまった子もいました
暖かくなってきて、ホッとする一方、春は猫たちの出産の時期
こちらの猫コロニーも大分野良猫が減り、ぱっと見猫はいなくなったかのようですが、別の場所にはやはり妊娠中の猫さんもおりました
今月のTNR手術日は28日でしたが、19日にこちらの、しばらく前から餌やりしていた茶トラさんを保護しました
いつも保護しているコロニーとは別の場所から保護した猫さんで、前々から捕獲しようとしていたのですが、やっと捕まりました…
ですがもう妊娠中、しかも臨月のような状態
性格は穏やかで、妊娠中の警戒心が高い時期にも関わらず、おさわりも抱っこも可能でした
小柄で小顔でとっても可愛らしい子です
一旦我が家で隔離し、数日経過の後、白血病の検査をしたところ陰性と判明
なので、この子はさくら猫にせず、出産させて、子猫ともども里親様を探すことにしました
この猫さん、実は尻尾がありません
ジャパニーズボブテイルなのかな??と思ったのですが、尻尾らしき物も無い…
病院で診てもらったところ、尻尾自体が無い状態だそうで、何が原因かは分からないが、おそらく切られてしまったのだろうという事でした
辛い思いをした子なのに、病院でも大人しくお利巧さんでした
次に保護した子です
体全体が汚れていますし、体臭もきついです
鼻は詰まっており、よだれダラダラ、猫風邪状態、口内炎も大分あるかも
エサやりされている方がいますが、不衛生な状態でエサをあげたりしており、腐ったご飯に大量の蠅がいるような状態でご飯を食べています。
全ての現況がこのエサやりさんの性なのですが、何度お話ししても上の空、話が通じません
糞尿の染みた土の上に、一度も洗わない皿、そこへレトルトご飯投入…すぐさま蠅ブンブン、アリなどの虫も…やめてと説得しても全くやめません
環境が悪く、ここのコロニーの猫さんたちは全員病気やけがをしている状態で、非常に劣悪な環境です
私がこのコロニーの猫を保護し始めた時には、土地一帯の空気が冬でも糞尿臭い状態で、20匹くらいの具合の悪い猫がたむろしている状態でした
TNR活動で大半の猫をさくら猫にすることができたので、土地一帯の空気は大分糞尿臭が軽減されてきています
エサやりさんがいるにもかかわらず、普通の野良より汚い…
耳の後ろは大きなケガ、皮膚が裂けています
このコロニーでは現在エイズが蔓延しており、この子もエイズキャリアだと思われます
可哀相ですね
我が家で飼っているハチはこのコロニーから保護した子で、死にそうだったのを保護し、里親様を探す予定でしたが、エイズキャリアだったことと、毎日のケアが必要で、治療が一生続く子のため、我が家で飼う事となりました
状態としては背中から脇にかけて大きく2か所裂けていたハチの方が酷かったのですが、今では完全に治っております
治療してあげれば、皆こういう風にお坊ちゃまになれるんですけどね、ただエサやりだけして増やす人がいる以上、終わりのないことですし、助けるものキリがないですから…
凄く大変でしたが、死ぬ寸前というような状態でしたので、助けられてよかった…
ですが、他の家猫もいる中で、エイズの猫を飼うのはとても大変です
ハチの治療にも去勢・抜歯・縫合・耳の腫瘍切除・投薬・幹細胞注射などでもう…70万円くらいかかってるかもしれませんし、毎日のケアと治療は一生です
同じようにエイズキャリアの子を何匹も助けようと言うのは流石に無理ですし、他の家猫さんと戯れる時間が無くなってしまい、可哀相な思いをさせてしまいます
今回の猫さんは、適切な治療をお願いし、可哀相ですがコロニーに戻すことになります
続いて2匹目に保護した茶トラくん
妊娠中の子とは何のつながりも無い、こちらも不衛生な環境のエサやりさんのコロニーから保護した子です
目は膜がくっ付いて開かなくなっています
元々このコロニーにいた子ではなく、エサを求めてやってきた子で、縄張りに入ったためにケンカになり、鼻や耳に怪我をしています
エサやりさんは他から着た猫が餌を食っていると怒っていましたが、そりゃ餌分撒いていれば来るだろうし、皆野良猫なんだから、他の猫も何もないだろうと、モラルのかけらもないエサやりさんで、毎回話をするたび内心ワナワナしてきます
このコロニー一帯は、野良猫が多く餌がある場所だからと、飼い猫を捨てていく人がいます
そうやって捨てられた猫さんの末路がこうです
プラスの想像ばかりして、身勝手に「生きていけるだろう」判断をしているのだろうと思いますが、生きていけません、ケガや病気で直ぐ死にます、これが現実です
3匹目に保護したグレー&白のハチワレ君
珍しいカラーの猫さんで、ブリティッシュ系の丸顔&ムチムチ体系の可愛い猫さんです
野良ではない、ちゃんとした環境で飼われたらとても可愛い子になるだろうなと思うと、とても残念
落ち着きもあって、とても賢そうでしたし、飼い猫にしてあげたい…
でもきっと、この子もエイズなんでしょうね…
風邪を引いた状態で、目やにと涎が出ていました
28日12:00の手術に向け出発
市からの助成金と国からの助成金で、去勢代は無料となります
ですが今回は、ワクチン・レボリューションの他に、点滴・抗生剤・傷の洗浄・角膜剥がしを行ってもらったので、合計20350円かかりました
ハチの一回の治療代と思えばまぁ、その程度ねって感じですが
傷は縫合手術も出来ればお願いしていたのですが、出来なかったようです、きっと縫っても裂けてしまうんでしょう
餌をやって増やして、劣悪な環境で病気にさせているエサやりさんがノラ猫さんたちを病気にしているせいで、毎月私が避妊去勢のお世話と医療費まで負担しなくてはいけないこの状況
お金だけの問題ではなく、仕事も休む必要がある、一時保護する場所を作る必要がある、家猫たちに病気をうつさないように細心の注意を払う必要がある、精神的にも辛い
元凶であるエサやりさんは、いまだに去勢・避妊には積極的な考えではなく、今回はブチ切れそうになる時もありました
今、保護中の子ではなく、エサやりさんのコロニーにも妊娠中の猫さんがいるのですが、生ませて子猫が見たくて仕方ないようです、子猫が生まれても殆ど死んでいるのに、一時可愛いのが見れれば死ぬのはどうでもいいんでしょうかね?
今度生まれる子猫もきっとエイズキャリアでしょうし、頭が痛いです
お迎えは日も暮れた6時半
今回の手術はオス3匹、メスは残念ながら捕獲できませんでした
グレーのハチワレ君と白黒君は、エサやりさんのコロニーの子だと言うので、エサやりさんに引き渡し、翌日外へ放すようにお願いしました
お疲れ様
麻酔が切れてすっかり起きています
お顔綺麗にしてもらえてよかったね
茶トラくんについては、元々そのコロニーにいた子ではないとの事でしたので、一旦我が家で引き取り
もし性格的に大丈夫そうなら、飼い主を見つけられるかもと一日様子を見てみることにしました
シャーはするものの、触れますし、毛を梳かしてあげたりしながらお話ししてコミュニケーションを取ってみました
ですが、翌日も凄い怯えようで、隠れる・怒る・大立ち回り、トイレが出来ない事もあり、母が発狂
隔離してはいても広範囲に色々排出されると、空気感染する病気もあるため他の家猫たちへの感染症の心配もあり、外に放して、エサを食べに来るなどして仲良くなれたら保護しようという結果になりました
エサやりさんのコロニーに行ってしまう可能性もあるので、よその猫とかいうカテゴライズをしないように、優しくしてあげるよう伝えました
エサやりさんのコロニーの猫たちは物凄く汚れていて、お風呂に2回入れても糞尿の染みついたような体臭が取れないような子ばかりなのですが、
私はアレルギーですので、手は痒すぎて仕方なく、皮膚を裂いて痛みにしてやっとホッとするような状況
鼻もずっとムズムズ、口の中も、喉も痒いです、本当にこれが来月もあるのか…と思うと疲れます
今回の3匹だって、全部1匹ずつ隔離して治療してあげる事だってできます
仕事を止めて、治療に専念して…そうしてあげたいです
でも、そうしたら私の人生はどうでも良いですけど、我が家の飼い猫ちゃんたちはどうでしょう、不幸になってしまいます
よく、ボランティアに熱心な親御さんが、実子を蔑ろにしているのと同じ状態になってしまいます
私は綺麗事ではなく、大切な事には順位を付けており、大切な事をちゃんと守ろうと自覚しながら生きていますので、現在はモフちゃんが最上位です
モフの幸せを最優先で過ごしたいので、モフに我慢させてしまっている状況は辛くて仕方ありません
5月には茶トラちゃんも出産するでしょうし、茶トラちゃんと子猫の里親探し、月末にはまたTNR活動
モフちゃんの長生きの為に、ストレスフリーな生活、病気リスクのない生活をさせてあげたいけれど、もうひと頑張りと思って頑張ります
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